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「攻めと守りの最適解を追求する」——最年少BizDevが仕掛けるRightTouchの組織変革
株式会社RightTouchは、カスタマーサポート領域向けのSaaS事業を複数展開する、株式会社プレイドからスピンオフしたスタートアップです。
19歳でのインターン、20歳での起業経験を経て、「30歳までに再び経営に挑戦したい」という明確なビジョンを持つ鈴木優花(okayu)さん。
最年少BizDevとして、マーケティングやカスタマーサクセスを担いながら、組織全体の仕組み作りにも挑戦しています。
成長著しい同社で、攻めの文化を大切にしながら、守りの体制構築にも取り組む彼女に、RightTouchを選んだ理由、非連続な事業成長を見据えた組織づくりについて話を伺いました。
<プロフィール>
鈴木 優花(Okayu)
19歳で広告代理店に入社しマーケティングプランナーを経験した後に、20歳で起業。その後新卒で株式会社ウィルゲートに入社し、プロダクトマーケティングやセールスイネーブルメント、採用人事や組織開発など幅広く経験。プロダクトへの本気さとカルチャーに惹かれ、2024年の4月にRightTouchに入社。「伝えること」を極めたい。お酒・車・ドラマ・サウナが好き。
(X:@yuz_522)
教員志望から19歳でスタートアップ・起業家の世界へ
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——そもそも教員を目指されていたと伺いました。IT業界に飛び込むことになったきっかけを教えていただけますか。
もともとは教員になって「教育の地域格差や所得格差をなくしたい」という思いから教育学部で学んでいました。でも、大学2年生の時に教育実習に行った際、自分が掲げる志と教員としてできることの実態に大きな差があることを痛感したんです。
その経験から一般企業への就職を決意し、興味のあったWeb系企業でインターンを始めました。インターン先では広告やブランディングを担当し、マーケティングツールの知識やマーケターとしての専門性を身につけていきました。
——20歳で起業も経験されたそうですね。
インターン先の上司が起業することになり、「一緒にやろう!」と誘われて、会社の立ち上げに参画しました。
マーケティング支援事業を展開したのですが、思っていた以上に厳しい道のりでした。特に大手企業を相手にした事業展開では壁にぶつかり、最終的に私は経営・組織を離れることにしました。
その意思決定をしたのが21歳で、新卒では組織規模が200人程度かつマーケティング領域のウィルゲートに入社しました。SEOコンテンツ制作サービスのマーケティングからカスタマーサクセスまで幅広く担当し、さらには事業以外の組織・人事関連の業務にも挑戦する貴重な機会をいただきました。
「経営陣と一緒に世界が変わる瞬間を見たい」キャリアビジョンから逆算しRightTouchへ
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——転職を考え始めたきっかけを教えていただけますか?
ウィルゲートでは、充実した3年間を過ごさせていただきました。ただ、25歳という節目を前に、自分のキャリアを見つめ直す機会があったんです。
——自分のキャリアを見つめ直す機会?
半年に一度、しっかりと時間をとって振り返りと目標設定をしているのですが、「もっとここを伸ばしていきたい」という具体的な業務やキャリアの目標が思い浮かばない自分に気づいてしまって。
実務からマネジメントまで、現在の環境で自分にできることはやり切ったという感覚も正直ありました。
「そろそろ新しい場所に挑戦するタイミングなのかもしれない」そう思い始め、転職活動をスタートしました。
——複数の内定をいただくなかで、最終的にRightTouchを選んだ決め手は何だったのでしょうか?
6社から内定をいただいていて、その中で最後まで2社とRightTouchの計3社を比較していました。内定から最終的な意思決定まで、2週間ほどじっくりと考えましたね。
意思決定において、最終的な決め手は2つありました。
1つ目は、マーケティングやセールスの現場で常々感じていたカスタマーサポート領域の課題に、真正面から取り組もうとしている点です。この領域は経営へのインパクトが大きいにも関わらず、まだ誰も本格的な解決に取り組めていない。その課題に挑戦する姿勢に強く共感しました。
2つ目は、事業規模とフェーズが自分の成長にとって最適だと感じた点です。草創期のスタートアップ企業であるRightTouchであれば、事業、組織づくりなどの面でより大きな裁量を持って挑戦できる環境だと確信しました。
——最後の決め手はなんでしょう?
野村さんや長崎さんたちの経営に対する価値観や思想との出会いです。これが最大の決め手でした。
特に選考過程で、事業に対する視座の高さや、プロダクトを通じて実現したい世界観に強く共感したんです。「この人たちと一緒に世界が変わる瞬間を見たい」という思いが、私の中でどんどん膨らんでいったのを今でも覚えています。
——30歳までのキャリアを見据えた決断だったと伺いました。
はい。20歳での起業挫折を経て、「30歳までにもう一度経営に挑戦したい」という明確な目標を持っています。そこから逆算して、25歳までは中規模の事業会社で自分に足りないスキルを習得する経験を積みたいと考え、実行していました。
そしてここから30歳までの5年間で、「もう一度経営に挑戦したい」というゴールから逆算したとき、今のRightTouchという環境が最適解だと確信しています。
RightTouchは、PMFを超えた成長フェーズにあり、かつ自分の裁量で大きく貢献できる規模感です。また、経営陣の思考や意思決定プロセスを間近で学べる環境でもある。
今お話しした「もう一度経営に挑戦したい」というキャリアビジョンは、最近社内でもオープンにするようにしています。それでも受け入れ、むしろ背中を押してくれる。そんな懐の深さも、RightTouchの魅力だと感じています。
最年少BizDevとして仕掛ける組織変革
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——現在のRightTouchでの具体的な業務内容を教えていただけますか?
マーケティング、セールス、カスタマーサクセスを担当しながら、イネーブルメントという横断的な組織活用や、アシスタントを含めたOpsの整備なども行っています。いわばビジネスサイドの「なんでも屋」のような動き方ですね(笑)
特に比重の大きいマーケティング業務においては、ABM(アカウントベースドマーケティング)に力を入れており、そのチームのリード獲得や数字の管理を主に担当しています。
——具体的な成果として、どのような取り組みがありましたか?
11月にカスタマーサポート領域の方が参加される大きな展示会があり、プロジェクト全体のオーナーを担いました。
進行管理などのやりとりはもちろんですが、
・どうやったらRightTouchのメンバーが職種を超えて全員で参加できるのか
・どうやったら多くのお客様に自社の良さを届けることができるのか
を意識して設計をしていました。
普段ビジネスメンバーがお客様とのプロジェクト一つひとつを大切に進めていること、エンジニア、デザイナーが熱量を込めてプロダクトを作っていること、そのどちらも間近で見ていたのでその成果が結ばれて欲しい、その一心でした。
もちろん改善点はあったものの、こうなって欲しいと思うイベントの結果が生まれ、やりがいを感じることができました。
——最近はOps立ち上げも手がけているそうですね。
そうなんです。自分の稼働比率の大きいマーケティング業務を中心に、ビジネスメンバーがよりやるべきことに集中できるような環境を構築しはじめています。
立ち上げが円滑に進むよう、ビジネスサイド、アクセラレーター、時にはグループ会社のプレイドとの連携も行いました。
——全社に関わるオペレーション整備は、各チームとの細やかなコミュニケーションも欠かせないんですね。
そう思います。私のミッションは「事業をより良くする」ことだと認識していて。入社した時にも「これがやりたい」は明確になく、「事業拡大における大きいイシューを解き続けたい」と周りに伝えていました。事業の成果を最大化させるためには、各チームの動きをシームレスに繋ぎ、成果を最大化させる必要があると思っています。
現在は全体の仕組みづくりを私が行い、ほか2名に実働してもらう体制を構築することでビジネスチームに良いインパクトを与えられるように設計しています。
——入社半年と思えないスピード感……!
「これぞスタートアップ!」って感じがしますよね(笑)。メンバー一人ひとりがプロフェッショナルとして自律的に動くRightTouchでは、これが“当たり前の景色”というか。やりがいと刺激に満ちた仕事ができる環境は、ありがたいですね。
「攻め」と「守り」のバランスを追求する
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——では、OkayuさんがRightTouchがここからもっと成長するために、解決すべきと考えている組織の課題があれば教えていただきたいです。
RightTouchの特徴として、乗り切る、つまり目の前の課題を解くことは非常に得意で、攻めの人材が多いのですが、中長期を見据えた「守り」の部分がまだまだ弱いのではと感じています。壮大な挑戦をしつつも、一歩踏み外したときのリスクに備える体制も必要ですよね。
また、BizDevとして入社して特に感じたのは、様々なことをその場その場で習得しなければならず、マニュアルや体系的な知識の整備はもう少し工夫できそうだということでした。絶対に知っておくべきことをまとめ、今後入社するメンバーも増えていくので、新メンバーがより早くキャッチアップできる環境を整えていきたいです。
こうした点は今後メンバーが増えていく上でも重要になってくると思っています。組織が拡大するほど、一人ひとりのオンボーディングに十分な時間をかけることが難しくなっていくからです。だからこそ、今のうちに教育やマニュアル化、ナレッジ化により力を入れていく必要があると考えています。
——一方で、高いオーナーシップを持って働ける環境だと伺いましたが、それを可能にしている要因は何でしょうか?
これは文化的な部分が大きいと感じています。「やりたいと思ったことは積極的に取り組んでよい」という方針が、単なるスローガンではなく、実際に機能しているんです。
課題を見つけて「これをやってみたい」と提案すると、基本的に「やってみよう」という反応があり、また経験者からサポートの申し出があるなど、実行に移しやすい環境があります。
また、「失敗を許容する文化」も重要かなと。
うまくいかなかったことも含めて、その結果から学べることを重視する姿勢があります。特に経営陣が自身の弱みや失敗談もオープンに共有してくれるため、心理的安全性が高く、メンバーも率直に意見を言いやすい環境になっています。
RightTouchで活躍できるのは「自分がこの事業のオーナーならどうするか」考えられる人
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——今後のキャリアについてどのようにお考えですか?
RightTouchメンバー全員で、会社としての大きな成功体験やフェーズの変化を共有したいですね。私はこの会社のメンバーが大好きで、これから増えていくメンバーも含めて、みんなで一つの大きな成功を作り上げたいんです。ちょっと暑苦しいでしょうか(笑)
私個人の話でいえば、将来的には他の会社に移ったり起業したりする日が来るかもしれない。ただ今後のキャリアビジョンを踏まえても、現時点ではRightTouchという環境がベストな選択だと考えています。
——RightTouchではどのような人材を求めていますか?
「事業を俯瞰しながら、組織全体をあるべき方向へ動かせる人材」が活躍できるのではないかと。
自分をチェスの駒に例えるなら、「盤面全体を見渡して、もっとも効果的なポジションを自ら見出せる人」ですね。
——どういうことでしょう?
具体的には、以下のような要素を持つ方と一緒に働きたいと考えています。
1. 事業・組織の課題を解くのが好きな方
2. インパクト思考を軸にチーム全体で課題を解決していける方
3. 組織・個人の価値を最大化するために自ら役割を定義し、全うできる方
4. カスタマーサポート領域の変革に情熱を持って取り組める方
何より大切なのは、「自分がこの事業のオーナーだったら、どうするか」を自然に考えられる姿勢。それこそがRightTouchの文化に合致する要素だと思います。
——貴重なお話をありがとうございました!最後に、これからRightTouchへの入社を考えている方へメッセージをお願いできますか?
RightTouchは、カスタマーサポート領域という、誰もが一度は痛感しているけれどもなかなか解決できていない課題に真正面から取り組んでいる会社です。だからこそ、解けたときの経営へのインパクトも、社会的な価値も非常に大きい。
まだまだ発展途上の組織だからこそ、自分の手で理想の組織を作り上げていける。そんなやりがいのある環境で、ぜひ一緒に挑戦していける仲間と出会えることを楽しみにしています。
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——ありがとうございました!
(取材・執筆/安心院 彩)